もし100人の村だったら

世界がもし100人の村だったら」という有名な絵本がある。
社会や道徳の時間に教わったことがある中高生は多いかもしれない。
世界の情勢をかなり具体的にわかる名著である。
ベストセラーになったこともあって続編が出ていることをアマゾンで知った。
よく行く図書館の司書の人に一通り目を通したいと聞くと
一番最初のものしか置いていないというので、頼んでおいた。
今日、図書館に行くと「入っていますよ」と言われて一通り目を通すことができた。
基本的に内容はほとんど大差ないことがわかった。
そもそもの「世界がもし100人の村だったら」の完成度は高かったからね。
続編は「子ども編」「1000人編」「総集編」「完結編」と並んでいた。
さて、私がもう一つ頼んでおいたのが
池上彰の「日本がもし100人の村だったら」という本。
世界がもし100人の村だったらが売れて乗っかって出した本で5年前の出版。
さすが池上彰だけあって、日本の情勢や政策批判を散りばめている。
今日は他にも「ゆとり教育」の本も借りて読んだわけだが、
世界がもし100人の村だったら、を読むにつけ「ゆとり教育」がいかに平和ボケした
官僚が考えたことかがわかる。
ゆとりを謳歌しているのは、世界でもほんの一握り。
日本人の中でも少数派なのである。
日本の30歳以下の労働人口の4割以上が非正規雇用者だそうだ。
日本の子供の1割はまともに食事ができていないという。
家庭的にも経済的にもゆとりのない子どもたちに「ゆとり」を押し付けたのは
いかがなものかと感じてしまった。
先程、ネットニュースで地方公務員の低賃金のネタ。
牛肉やクロマグロが値上がりしても私には何の影響もない。
そもそも俺達にゆとりがないのに子どもたちだけゆとりができるわけもない。