9月1日防災の日

朝から雨降りの月曜日である。
一部の人達には今日は重要な日である。
防災の日
大正12年の関東大震災にちなんで制定されたという。
この時は当時の住宅状況により都市型火災が発生して多くの死者を出したとされる。
現代の建物でそんな被害は出ないだろうと言われていたが
阪神淡路大震災ではやはり大規模な火災が発生した。
実際、阪神淡路大震災では倒壊した建物に潰された人が多かった。
これは都市部で震度7クラスの地震が起きたためだ。
関東大震災では東京では震度5から6程度だったと言われている。
新潟中越地震が2004年
長岡市震度7を記録しているが
高齢者や子供を中心に68名が死亡(うち家屋の倒壊や土砂崩れによる直接死が16名)
というデータが残っている。
どうもお役所もマスコミも死者を多く見積もって大事にしたがる傾向がある。
防災の意義を考えれば直接死を直視して減らすべきではないのか。
16名はあの大地震の割には少ない。
よく言われるのが豪雪地帯なので、建物の構造が荷重に対して強い。
それが地震から命を救ったという。
今年の広島のように山の斜面を宅地化、沢まで家を建ててしまったところが襲われた。
防災というのは一軒一軒が考えるべきものだと痛感した。
逃げて何とか助かるのは津波ぐらいなのだろう。
役所が心配しているのはその後のことだな。
これだけ肥大化した都市圏で住民はどこを通ってどこへ避難すればいいのか。
3.11の時でさえ地震から半日は都市の交通網は麻痺した。
地震による直接被害はなかったにもかかわらずである。
早い話が災害はつねに想定外なのである。
そしたら、今度は何でも想定を過去最大よりちょっと上にする。
日本全国に20m以上の津波がそう来るわけではないが想定外を許さないようである。
もう一つ
神様は追い打ちをかけない。
豪雨災害が起きた場所に数日で再び豪雨にはならないのである。
広島でも復旧時に何度か雨で中断することがあったが
さらなる土石流は起きなかった。
3.11でも予震はひどかったけど、当日以降に津波被害は起きていない。
次に同じ場所で大きな災害が起きるのは100年以上先である。
ほとんどの老人が「こんなことは初めてだ」というのである。
何度もここで引用しているが寺田先生の名言。
災害は忘れた頃にやってくる