防災倉庫泥棒

先ほどのニュースを見て驚いたのが、
防災倉庫から物品が盗まれた、というもの。
集落のハズレに簡易な物置が設置され
安いものは乾パン、高価なものは発電機だそうだ。
当然、高価なものが盗まれたそうだ。
全国的にというわけではないそうだが。
泥棒にくれてやるくらいならなくてもいいのではないか。
防災とはカネがかかるものだ。
いつ来るかわからない、どんな災害かもわからない。
そして、この防災用品が誰のためのものかわからない。
地域の住民のためなら、そこに避難してきた人はダメなのか。
実際に災害が起きればそんなことを言う奴はいない。
次に問題なのが、どのように利用するか。
倉庫の鍵である。
基本的には開けておくべき。いざとなればすぐに防災用品を取り出せる。
ところが、開けておけば不用心、今回の事件が起きてしまう。
鍵をかけておけば、誰が鍵を持っているか。
その人がいなければ、防災用品が取り出せないことになる。
防災とは性善説の上にしか成り立たないことになる。
日本は治安が良い国ではあるが、駅の自転車置き場に鍵をかけずに置いておけば
高い確率で帰りにはなくなっている。
雨の日に建物の入口に傘を置いておけば(傘立ては少なくなったね)
ほぼ確実に盗まれるとマツコが言っていた。
高価なものをひと気のない場所のちゃちな倉庫に置きっぱというのもどうかと思う。
さらに、
災害に対する備えは何時の時代でも大切なことだが
実際に乾パンを食べて助かったという話を聞いたことがない。
防災用品の食べ物はたいてい期限を数年すぎて捨てているのが大半だ。
さらに、風水害は今の科学ではある程度予想できるし
地震は100年に1度程度しか起きない。
関東大震災が起きるとマスコミは煽っているが
大正の関東大震災では東京の震度は5程度だったと言われる。
火災で大災害になってしまった。
実際に震度5より揺れたのは横浜より向こう側。
そう考えると、3.11の時も東京は震度5程度。
北関東ではそれよりも揺れて被害が出ている。
つまり、何十年後かに検証が行われて、東日本地震関東大震災でもあった。
ということもありうる。
30年間に関東地方でマグニチュード6.8級の大震災が起こる確率はほぼ60%。
日本政府特別委員会が発表した、とある。
つまり、確率的にも半々ということだ。
そんな半々のことを心配して防災用品を購入備蓄するお金と人材があるのなら
高齢化による年金破綻健保破綻や、アホな政府の財政破綻の心配をしたほうが
より実質的なんだな。
少なくとも30年間の地震の起きる確率より上記の破綻のほうが早く確実だからね。