告白、松たか子

去年話題になった映画『告白』を観た。
基本的に学園モノ、学校モノは好きではないのだが。
少年による殺人事件。
このテーマだけなら少年法に守られて…というテーマになるのだろうが
そういう推察をかわす優れたストーリーだった。
学級崩壊やいじめ、対教師暴力や裏サイトという学校の問題。
DVや親の離婚などの家庭での問題、
さらにHIV差別やシングルマザーや無差別テロなど、至る所に伏線を張っている。
松たか子がそういう学校や社会の抱える問題をうまいこと表現している。
画面の色彩が全体的に浅くモノクロに見えることがある。
低予算ではあるが緻密に作られているのがよい。
ただし、見終わった後どっと疲労感がたまる。
こういう適度なストレスというのも映画の楽しみ方か。