池上彰、レギュラー降板!

池上の番組はどれをみても素晴らしい。
解りやすく解説してくれる。
「いい質問ですね」は別に池上に関わらずどんな番組でも必ず入れるもの。
一昔前に私が教壇に立っていた頃、研究授業の時に自分のクラスの何人かに
適切な質問を仕込んだことがある。
スムーズに授業をすすめるためには適当なタイミングで適当な疑問の質問は良いのだ。
一昔前の研究授業のネタをもう一つ。
液体窒素による低温実験。科学実験の有名な実験である。
私の同僚が行ったのだが教官の評価は今ひとつ。
「実験は面白いが、理論の展開がない」という。
全くそのとおりである。
液体窒素がなぜ低温なのか、低温だとなぜ物質は…、と当然へ理屈はあるわけで。
ただ、凍ったの硬くなったの割れたの、だけでは科学ではないのである。
よく「わかりやすい授業」というのがありがたがられる。
それは簡単なことならありである。
池上の話は簡単なことなのである。だから解りやすい。
簡単なことを解りやすく説明できない人(教員)は多い。
そういう人たちには大変ためになる。
しかしながら、池上はほとんどが政治や歴史である。
その浅い部分を上手に説明する。
ところが自然科学になるととたんに歯切れが悪くなり、ひな壇もおとなしくなる。
小中高でまともに勉強してこなかった奴が、そんなに簡単に理解できることは無いのである。
池上の説明でよくわかったと思っていても、実はそれはすごく簡単なことである。
ちなみに、番組の後その内容の筆記試験をやってみるといい。
(中三程度の社会が多いかな)
実はぜんぜん頭に入っていないのである。
わかった気持ちになっただけなのだ。