テレビで中継した部分はできるだけ見た。
多くの人が「保身」について批判していたが、私はちょっと違う印象。
まわりくどい「保身」とも捉えられるかもしれないが
それなりに科学者としての見解を述べていたと思われる。
ポイント1 論文の共著
彼は論文をまとめる最終段階で関与したという。
彼のポジションからすればおかしな話ではない。
間抜けな記者が「嘘や間違いを見抜けなかったか」と追求していたが
もともとが彼の研究ではない上、論文自体に不整合はなかったわけで
彼の言い分は筋が通っている。
ポイント2 STAPはあるか
これも直接、実験や研究に関与していないわけで、明言は避けるのもわかる。
ただし、存在を匂わせる明確なデータが存在する、という発言。
肯定も否定もしないのは「保身」といえばそうかもしれないが、
なかなか具体的にその根拠を述べていた。
ポイント3 検証すべき
論文がこんなことになって、理論は仮説となった。
仮説として検証すべき、というなかなか前向きな発言。
ここまで見て
小保方を一方的に否定するような発言もなかったし論文も否定しなかった。
これは保身と言うよりは理研の結論に相対するものだ。
理研の体質に見切りをつけたのかもしれない。
もしくは、STAPが何らかの形で検証、立証された時のための保険をかけたか。
きちんとした会見だったし、長々と記者の質問にも答えたようだ。
このへんは高く評価した。