あのどうしようもない最終回以外はよくできたドラマである。
1. 時代設定が良い。
幕末というのはドラマにしやすい。
2. 視点がよい
幕末というと、ついつい流動的な社会情勢とその先頭に立つ
幕末の志士を主役にしがちなのだが今回はその当時の医療に目をつけた。
化学や医療は19世紀に飛躍的に進歩している。
3. タイムスリップ
現代の医療を過去に持っていったらという素朴な好奇心。
タイムスリップの面白さはここである。
戦国自衛隊と似たアプローチである。
4. あえてパラドックスを
抗生物質を時代を先取りして処方してしまう。
本人もそのパラドックスを意識しているところが興味深い。
5. 主役が悩む
主人公が極めて普通に悩むのである。
未来に帰れるのか、タイムパラドックスを引き起こしていいのかと
視聴者の目線で悩むところがますます物語に引き込まれる。
6. 役者が良い
まるでNHK大河なみの良い役者を揃えていた。
綾瀬はるかもギリギリ合格か。
7. 悪いところといえば
最終回はひどかった。というか、原作との絡みで謎解きできないのなら
予告編にしても本編にしてももう少し視聴者に親切でもいいのではないか。
最終回までに謎解きできないような映像やエピソードは挿入すべきでない。