風力発電その4

風力発電シリーズ
過去の日記もぜひごらんください。
4. メンテナンス
私は機械を購入するときそれなりに働いてくれるものと期待していた。
構造的に消費されるものはないのである。
風をうけてモーター(発電機)が回るだけである。
数年経てばバッテリーが劣化するかもしれないくらいだ。
ところがである。
2年もたたないうちに調子が悪くなる。
プロペラは回るのだが発電していないようす。
修理に出さずに現在休眠中である。
理由は解りやすい。
可動部分が結構きついのである。
家庭用になるとプロペラはそれほど大きくない。
したがって回転数が大きいのである。
元気よく回っているときはプロペラが風を切るシュルシュルという音が近所に響く。
また家にいると発電機を回すブーンという音が壁づたいに聞こえてくる。
音というのはそのまま機械のストレスがエネルギー源である。
ましてすべて雨ざらしの状態。
どんなにしっかり作ったものでも雨風日差しをまともにあびて、高速で動くパーツが
存在する機械であることを考えると耐久性に難がある。
当然、メンテナンスが必要になるわけで、家庭用でも数年に一度は設置総額の10%程度は
費用として必要になる。
これは大掛かりな発電所でも似たようなものだろう。
もともとイニシャルコストに見合う効果がギリギリなのに、さらに定期的にメンテナンスとなると
いよいよ風力発電の存在意義が問われてしまう。