宿題をネットから丸写し

進学塾『栄光ゼミナール』が、「中学生の学習とインターネット利用」という調査を行ったところ、
52.2%が「課題や宿題でインターネットを使った際に、サイトから丸写ししたことがある」と回答した。
というニュース。
私が学生生徒の時、金持ちの友人が自慢げに教科書ガイドを持っているのを
ヨダレを垂らして羨ましく見ていたものだ。
下手な参考書よりはるかに高額な本である。
が、数学の全ての問の答えが書いてある。
英語は全ての単語の意味や日本語訳が書いてある。
予習や試験勉強の時、あの手間をかけずにすむと思うと夢のような参考書だった。
ところが、教科書を外れた試験範囲や宿題にはまったく役に立たない。
当時の私の先生方がそれを意識したかどうかは今となっては定かではないが、
自分が逆の立場になったとき、それだけの理由で有利不利があってはならないと思っている。
ただし、論文や自由研究の課題は、この手のチョンボは考えられる。
ところがある先輩の言葉に納得をした。
「べつに丸写しでもいいではないか。ネットで調べてよいと思った文章を写しとった。
これは立派な勉強だよ。何の勉強も知識もなしにわけのわからない作文をダラダラ書くよりも余程よい。
どんな勉強も最初は先人の模倣だよ。」
評価する側は、ネット情報ありきで評価すればよい。
調べた内容(丸写し)がテーマからずれていれば減点すればよい。
明らかに文章がおかしいとか誤字脱字があるなど自分で書いたものであればそれを評価すればよい。
少なくとも課題を出す側の教員はその道のプロなのだから、課題のテーマに対して
どんな情報がネットに流れているかぐらい予習しておくべきだろう。
教科書ガイドの丸写しと違って調べたものの丸写しは意味があると考える。