1979年70系カローラGT


53年排ガス規制が世の中のクルマから牙を抜き取った。
トヨタ以外からDOHCは1975年に消えてしまった。
ところが一時期間をのぞいて18RGと2TGは存続された。
すでに随分時間のたっていたエンジンであった。
80年代にはいると4Aや1Gがデビューする。
さて、私が学生の頃我が家で新車を買うことになる。
父からカローラかサニーとのお達しがある。
そこで早速カローラ店に行って試乗を申し込む。
ファミリーセダンでスポーティなクルマといえばカローラGTしかない。
この70系は79年にデビューだが私らが買うのは82年ごろ。
四角目になってモデル末期の頃だった。
記憶ではこの年式はトヨタデザインではなく海外のデザイナーとのこと。
ボクシーでかっちりしたデザイン。
内装はGTらしく黒でシックにまとめられていた。
2TGは低速からトルクがあって扱いやすい。
ツインカムだから当然回転もあがるとパワーも盛り上がる…はずなのだが
私が中古車センターでバイトをしているときに乗ったTE27等の刺激がない。
トヨタらしい素直なハンドリング。
そしてこの時代の特有の話だが1500以下のコンパクトでFRなのはカローラだけだった。
この翌年には80系となってFF化されている。
最後のFRのTE86に話題はいきがちなのだが、実はトヨタらしいFRのGTは
2TGを積んだ70系GTシリーズと思える。
裏技としては53規制ではなく51規制のGTがよい。
この規制器具は簡単な構造になっているので比較的簡単な改造で本来のパワーを引き出すことができた。
試乗の結果、エンジンに今ひとつ納得できずカローラは候補からはずしたのだった。
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