EXA


白鳥アーカイブス2009より。
部屋の整理をしていたら出てきたシリーズ。
75年前後にクルマを一機にダメにした排ガス規制があった。
一時しのぎのエンジンは不評でひどいものだった。
しかしながら80年代になると新世代のエンジンが登場する。
キャブは電子制御のインジェクションとなりパワーが復活している。
同時に円高不況などはあったもののバブルに向かって上昇し始めた頃。
各社から新しいカテゴリーというべきクルマが発売する。
特に目をひいたのが日産のこのシリーズである。
パルサー自身はハッチバックのコンパクトファミリーカーという位置づけだが
この世代でEXAというきわものを出してきた。
SAのRX7以降流行のリトラを装備、二人乗りにも見えるおしゃれな感じ。
当時流行の直線基調である。
トピックはこの見てくれでなくこの世代からエンジンが変わった。
名機A13からE15になった。
このE15Eの後ろのEはインジェクションEGIを意味するのだが
この日産EGIはパワーに振った優れものであった。
実はこの時期我が家もクルマの買い換えを考えていて父と私で相談していた。
カローラかサニーということになり、血気盛んな私はカローラGTを第一希望にしていた。
この時期はまだ2TGだった。
カローラ店で試乗した後、日産サニー店に行きサニーを試乗。
驚いたことに2TGより下からトルクがありエンジンの吹けもよい。
DOHCの絶対的必要性を感じなくなり我が家はFFサニーを購入した経緯がある。
この後サニーパルサーはE15にターボを積むことになる。
パルサーはこの後も進化を続け名車と呼ばれるGTI−Rを92年に発売。
まさにバブリーな一台だった。
EXAはこの後、パルサーから分離して屋根が取り替えられるなど
ますますカルトなクルマに変化していき消滅した。
日産はこの成功とも失敗とも言えないカルトカーにしばらくはまることになり
パオやラシーンなどパイクカーでしばらく話題を作ることになる。
(カルトカーとは言わない)