伊豆に行くなら踊り子に乗りたい

クルマの生活にどっぷり浸かっている私には鉄道旅行は現地でちょっと辛い。
昨日のブログでも書いたがホテルまでの10分が急坂で息が上がってしまった。
それでも今回はホテルが駅から近いので良かったけど。
もちろん、往復は特急踊り子である。
往路はスーパービューが取れた。
復路はタダの踊り子である。
久しぶりに185系に乗った。
1980年代、国鉄末期の車両である。
ヘッドに国鉄特急の三角のバッチがついているのが泣かせるな。
もともとこの車両は快速、準急用として作られたとのこと。
東北新幹線開業当時、大宮までリレー号として活躍した。
それがなぜか伊豆急直通の踊り子に転用されたのが面白い。
快速のなごりか窓が開くようになっている。
車内も質素で蛍光灯が二列白いカバーで光っている。
スチールの網棚、ドアの近くの席は窓が戸袋となっていて扉が開くと視線を遮る。
乗り心地は旧式そのもの。
特に台車のサスから聞こえるギュッギュッという音は103系113系に最後に乗って以来の懐かしさ。
顔を改めてみると低床の運転席は左右二枚のガラスがややたれ目でついている。
これは踊り子の先輩の「あまぎ」で使われた157系のデザインに通じる。
この157系も快速準急用として作られた185系とよく似た素性。
60年代にデビューして70年代に消えてしまった短命の車両だった。
個人的に大好きな車両である。(鉄道模型も所有している)
強いて言えば185系に正規の特急料金を請求するのはいかがなものかと思ってしまう。
特急料金は1000円くらいでいいではないか。