今回は死亡事故となった。
景気の問題、雇用の問題が常態化して特にプロドライバーのプロ意識が欠如している。
この場合、プロというのはその仕事を生業としていることを指す。
プロ意識というのは生業を責任感と向上心を持って取り組むことを指す。
リストラや転職などで仕方なくトラックを運転している人もいるかもしれない。
大型や牽引免許は取るのも大変なはずだが。
クルマが大きいだけに事故を起こしてしまうと被害も大きくなる。
次に考えられるのはトレーラーの性能である。
一昔より明らかに向上している。
高速道でも結構な速度を出している。その上空荷なら加速も良い。
いろいろな意味で足りないドライバーが運転すればこんな大事故を起こすこともある。
しかも最近増えている。
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直接トレーラーの事故とは関係ないが、最近思うのが人が多すぎることだ。
私は東京にほど近いベッドタウンに住んでいる。
歩いている人はそれほど多くないが、道路のクルマにしてもスーパーにしても
電車にしてもいつも人でいっぱいだ。
近くに乱立するマンションにもほとんどの箱に(部屋に)人が住んでいるわけで。
古い表現で「お祭りのようなにぎわい」というのがある。
農村部や地方では普段は密度が小さくて寂しいので年に何回かお祭りをして
豊作を願うとともに人が集まって楽しくすごそうというものである。
ところが今は都会に出れば、もしくは地方でも巨大商業施設では
毎日がお祭りのにぎわいである。
現代人はそれらに慣れて、麻痺して、屈折している。
ハツカネズミを小さなかごで飼うとつがいであってもいずれ互いに傷つけあう。
人間もいよいよ精神的に病んだり、傷つけたり、殺人したりと弊害が出ている。
スローライフとは言わないがそういう社会を考えてもいいのではないか。
巨大都市や巨大箱物をありがたがるという社会はそろそろ終わりにしてもいいのでは。
トレーラーがひっくり返るとその下や近くにクルマがつぶれているのを見ると
都市部の過密さを見るようでそんなことを考えたのかもしれない。