忌野清志郎

私にはけっして好きな音楽では無かった。
だから、よく聞いたなんてきれいごとは言わない。
にしても、70〜80年代に青春を過ごした人は耳にしていた。
彼は日本の音楽で一つのジャンルとして君臨していた。
歳を重ねても彼の自然体のスタイルがかっこよかった。
ガンのニュースには驚いた。
それも喉頭ガン、生存率の低いガンである。
最初にがんが見つかった06年。医師から声帯摘出手術を勧められた
が、歌手生命が絶たれることから拒否、放射線治療を選んだ。とある。
このときに、よほどの奇跡が起こらない限り彼の寿命は限定されてしまった。
復活ライブなどと世間は持ち上げていたが、ある程度知識のある人には
痛々しいライブであった。
死に直面しても彼は自分のスタイルを押し通した。
最後までロックをあきらめなかった偉大な人生であった。