初代三菱・ランサー

初代ランサーを初めて見たのは電器屋の店頭のTVだった。
当時、サファリやサザンクロスで大活躍していた。
フォグランプが並びオーバーフェンダーで武装したランサーは強そうだった。
早速、三菱の販売店に行ってランサーを見るとその貧弱さに驚く。
とにかく小柄でピラーなども細くて華奢に見える。
確かに軽そうで良いのだが。
そのうえかっこよくない。
ラリーで活躍したGSRなどとうたっているがとなりの1200と何も変わらない。
というわけで、ランサーは基本性能はなかなかしっかりした優秀なクルマだったが
営業的には成功しなかった。
この無骨なランサーの失敗をふまえてこの直後にミラージュが登場する。
ランサー自体はこの後、大型化してランサーEXとしてデビュー。
イタリアのナントカという人のデザインでこの後のシグマ、ラムダに通じる優れたデザインだった。
GSRにはターボが積まれてランタボと呼ばれて人気があった。
が、パワーが今ひとつで欧州仕様の2Lターボの発売が期待されたが出てこなかった。
初期のランサーはボディ剛性がそこそこあるのに車重が軽く
非力なエンジンをぶんまわして走るという、本来のスポーツ走行が楽しめるクルマだった。
こんなクルマは二代目スターレットKP60系ぐらいしか無かったな。

90425