一太郎

休日に友人の子供の小学生に算数を教えていた。「みかさんの前に5人、後ろに4人並んでいます。全部で何人でしょう」 子供は9人というので紙に丸を並べていき説明。「みかさんの前にいる人は五郎丸くん、その前が四郎くん」「その前は三郎くんでしょ」「そうだよ、その前は次郎くん」「わかった、一番前は一郎くんでしょ」「残念でした、一太郎でーす」「ええ??」となったが近くで聞いていた友人「子供にはわかりませんよ」とバカウケ。
何を隠そう、私は一太郎ロータス派である。
ところが10年位前に使っていたPCが最後、私のPCに一太郎がインストールされることはなくなった。ロータスに至っては20年前だろうか。ロータスからエクセルへの移行はそれほどの苦痛ではない。ほぼ操作法や関数などが一致していた。それに比べ一太郎からワードへの移行はまだ苦心している。1行の文字数が変わってしまうというシステムは日本語にはそぐわない。10年ちょっと前だろうか、職場で一太郎を知らないという人が過半数になり以後、一太郎を使う機会は一気に減っていった。
MS-DOSの時代からNECのPCをいじっていた私にはワープロといえば一太郎だったが、(8ビットの時代にはユーカリ!!)平成初期Windowsが出てきたところでジ・エンドだった。
さらに永遠と思ったNEC PC9801もWindows全盛期になる頃にはDOSVに入れ替わり、NEC98シリーズがDOSVになったときには腰を抜かした。長期政権になったXPの時代から今に至るまで大幅な変更等ないまま熟成期間になる。そして、いまそれを脅かすのはPCではなくスマホというのがなんとも。近い将来、PC初期から使われていたキーボード(QWERTY)もスマホ入力に取って代わるかもしれない。