香港と関電

何度か似たようなことをここで書いているので
飽きている方はスルーしてください。
デモと暴動は本来違うものだが、いろいろ報道を見ると似たようなものに見える。
暴動にもいくつか種類があって、貧困層の暴動では略奪、破壊、
政治的なものでは公共機関や警察に対する暴力になりがち。
さらにこの手の人達に共通するのが、さんざん挑発暴力しておいて
いざ警官隊との衝突で怪我をすれば「けしからん」となる。
国会やチンピラやあおり運転の手口だよね。

そもそも香港市民の怒りは単なる一つの法案の可決廃案というところではない。
イギリス統治時代からの憤まんが溜まりに溜まっていること。
イギリスから中国に移ったところで、彼らの立場は変わらない。
前にも書いたが香港の反映は中国の経済的窓口になっていたから。
ところが、中国自体が経済主義に転換して香港の経済的反映は中国本土に持っていかれた。
市民は地位が低いだけでなく経済も低くなって憤まんが溜まることになる。
つまりこの問題はゴールがない。
世界からの批判を甘んじて受ける覚悟で中国の軍警察を投入して
無理やり抑え込むか、香港をいろいろな意味で見捨てるか。
もう一つ
関電の収賄に関する会見報道。
いろいろと弁護、保身に頑張っているが
知事の話にもあったように、公務員なら全員懲戒免職だ。
関電は民間ではあるが公共性が極めて高い企業である。
税金も大量に投入されているわけで、民間だからは通用しないと思うのだが。
たった一件の事案で幹部の名前がずらりと並ぶとなれば
会社ぐるみの腐敗と判断されても仕方ない。
いずれ他の原発絡み、他の電力会社に飛び火するに違いない。
東電はすでに元幹部が被告として裁判所に出入りしている。
いずれ70年代からの不正が暴かれていけば、元幹部の殆どが法に触れる行為、
つまり会社ぐるみとなれば、会社の存在自体が良くないことになる。
電力会社は身売りして、JRやトヨタパナソニック伊藤忠などの
優良企業に買い取ってもらうしかない。
残念ながら電力会社の社員に健全な経営をする能力は乏しい。
原発再稼働問題にしても、廃炉ありきのような流れだが
廃炉に莫大な資金と時間がかかるというのなら、使えるだけ使って
電力の安定供給したほうが経済的だろう。
福島事故のように原子炉を緊急停止したって事故は起きているわけで
危険性は稼働しているかどうかではない。
そういうある意味割り切った判断が半官半民の電力会社にはできない。
優良企業の頭脳を借りたほうが早い。