昨日のブログでF4ファントムの写真をアップした。
岐阜でも百里でもファントムの話を近くの人にすると
思い込み抜きで、飛んでいることがすごいと言う。
1950年代の設計である。
試作機の初飛行も1958年とある。
日本での導入は1971年から。
ベトナム戦争で大活躍した頃にようやく日本での導入が始まったということだ。
1980年代にはアメリカ軍での退役が始まり90年代前半にはアメリカ軍からいなくなった。
という機体が2018年の日本で現役で飛んでいるというのが奇跡なんだな。
昨日の百里でも白人のマニアが望遠レンズを向けていた。
マニアの方はおわかりのように、この百里のファントムを退役させて
F35の飛行隊にするという計画。
新しい戦闘機におカネがかかるという論調なんだけど
50年も大事に使っていたという方が本筋なんだな。
ファントムのライセンス生産をベースにして三菱では
T2やF1を作ったのは有名な話。
残念ながら大した性能ではなく、ベースの機体よりはるかに短命であった。
それにしても1950年代の機体が空を飛んでいるのはファントム=亡霊である。
防災とか地域振興とかで見るからに無駄なコンクリートやアスファルトの
建造物に血税をドブに捨てるような使い方をするのなら
大切に50年も使ってくれる使い方のほうがよっぽどマシのような気もする。
さらに日本は海に囲まれた島国である。
防衛に余分にカネがかかるのも仕方がない。
ちなみに
日本の主力戦闘機のF15イーグルも1970年代の機体である。
80年代に導入が始まった。
すでに38年は経っている。
1980年といえばスカイラインターボが発売。
セリカスカイライン戦争が本格化した時代である。
コンパクトカーはまだFFが珍しかった時代。
VWゴルフは初代の頃。
モデルチェンジをしないと言っていたシビックが二代目になった頃。
ホンダ・シティがデビューした頃。
それが現在の主力というのだから驚く。
イーグルはマイナーチェンジを重ねながらもアメリカ軍でも飛んでいるし。
イーグルの先進性を褒めるべきかな。
更に
ファントムが飛んだ頃となると
日本は東京オリンピックの前、自動車と言ってもスバル360とか
ホンダが軽自動車を作るのは1963年である。
比較対象すべき現役の機械などSLぐらいしかない。(笑)