NHKの広島に関する特番を見た。
新事実としてトルーマンと軍部のやり取りを検証していた。
原爆投下を承認したトルーマンが犯人ではないという。
ある意味トルーマンを擁護することで、責任の所在を有耶無耶にしようとしている。
それを批判できないのが日本の弱いところ。
日本も戦争の責任を有耶無耶にした経緯がある。
原爆投下は卑劣な犯罪行為には間違いないが
戦時下で誰の責任かを問い詰めるのは難しいということだ。
一つだけわからなかったのは
トルーマンは軍事目標を攻撃すべし、という話だったが
原爆の破壊力から考えて、特定の軍事施設を攻撃するものではない。
6月まで京都が目標だったというが、番組では一般市民が…という理由で却下されたという。
しかしながら、半径5キロの効果があるという爆弾で
女子供が被害にあわない目標などあるわけがない。
定説では、京都の歴史遺産の大切さを認識していたからという。
NHK的にはうまく話をまとめたつもりだろうが
大事なところがあやふやな感じになって終わった。
それでも
どこかの民放が、原爆投下当日に鉄道が動いたというネタよりはマシだな。