バングラデシュテロ事件

首都ダッカで(日本時間2日午前0時)ごろ、レストランに武装した男らが侵入し、
日本人を含む客ら30人余を人質に立てこもった事件について書いた。
すると、実際に国際協力機構(JICA)のコンサルタント会社経験者という人からコメント。

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その意味では正しいコメントですが、治安の悪い都市ほど、
ホテルやレストランはその「格式」とセキュリティはほぼ正比例します。
現地人と同じ真似をしていれば、逆に「金持ちの日本人がこんなところでケチをしている」
と思われ、一発でやられてしまいます。
何も、好きで高級レストランで食事をするとは限らないということをどうぞご理解下さい。
もう一点、「ちゃんとした企業からの派遣でお仕事をしたほうがいい」と仰いますが、
この3社とも、決して大きな会社ではありませんが、海外コンサルタント業務というカテゴリーで
見れば立派な実績をもつ大手ですので、どうぞこれもご理解して下さい。
テロに遭ったのは、「遭うべくして遭った」のではありません。

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決して無礼な書き方ではなく、丁寧に私の誤解をとこうとしている。
しかしながら、今回のテロ事件に関しては何の言い訳にもならない。
死んでしまっては元も子もないのである。
私は中東へ行ったこともないし、コンサルタント会社も知らないし
実際に現地で働いている人の現状も知らない。
だから、私の意見が間違っていると言えるのだろうか。
私は、殺された人たちの落ち度を追求していない。
彼らは職務をまっとう、もしくは途上国の発展を考えての行動だったことには間違いない。
私がいいたいのは、殺されて家族を悲しませてもまっとうしたいことだったのか、ということ。
死にたくなかった、と思ったのならやはり私の意見になるのではないか。
経験者が書いている通り、ホテルやレストランの格式はセキュリティに比例する、
というのなら、今回の事件は起きなかったわけで。
どんなに、途上国で社会貢献活動をしたとしても、殺されてしまっては元も子もない。
例え安全と言われる日本でも、夜中に公園を歩いたりすれば強盗にあうだろうし、
普通に道路を歩いていても、頭のおかしいドライバーにひかれるかもしれない。
どんなに崇高な気持ちを持って途上国に行ったとしても、危険が増すことに変わりはない。
もし、私が家族なら「危ないから行くな」と言うだろう。