大阪「給食ふりかけ論争」解禁へ

記事を読むと論点が興味深い。
ポイント1 塩分問題
ふりかけは早い話が塩分なわけで、取り過ぎてしまうという。
橋下は家庭での塩分を控えるように、というのだけど。
学校で取り過ぎだから家庭で控えるというのは、よく考えれば本末転倒。
学校で控えてもらって、家庭では美味しく食べたいというのが本質。
そもそも、塩分摂りすぎの基準は何なのか。
ふりかけが無いとご飯が食べられないということは
おかずが美味しく無いということだ。
おかずと言うのはそもそもご飯とセットのもの。
ご飯自体に味が無いからおかずで食べるわけで。
(米どころで美味しい白米を食べたことがあるが、学校じゃ無理だね)
そのおかずが予算をケチられて塩分をケチられているわけで
ご飯がすすまない理由が何となくわかる。
ポイント2 塩分問題2
そもそもふりかけがあればご飯がすすむというような子供は
すでに家庭での食習慣で塩分摂りすぎだろうな。
給食うんぬんにかかわらず、いずれ高血圧で苦しむことになるだろう。
たかが学校の給食で塩分摂りすぎを心配してやる必要など無い。
家では濃い目の味付けで、学校で薄味ならそりゃ食う気は失せるよね。
子供が可愛そうだ。
ポイント3 ご飯を残す
今回の問題の発端はご飯を残す子供が多いからということ。
おかずがまずいというのもあるだろうが、お腹がそれほど空いていない。
大人だって、仕出しの弁当のご飯を半分残すなんてザラだ。
飽食の時代にご飯を残してどこが悪い。
食べたくなければ食べなければ良い。
貧乏な家庭の子供のタッパーに入れて持たせてやれ。
残さず食べるなんて昭和の発想なのかもね。
ポイント4 栄養
そもそも、給食に栄養のバランスを考えるのがオカシイ。
昼食は主食ではない。
午後の行動のための補給なのである。
本当に子供の栄養のバランスを心配してやるのなら3食学校で食わせればいい。
その代表が病院や施設の食事である。
栄養士の腕の見せどころだ。
ところが、学校給食は違う。昼食のみ。
1年の半分、昼食だけ完全栄養であっても何の効果も無い。
子供の栄養バランスを考えるのは学校でも橋下でもなく保護者、親の仕事だ。
ポイント5 おいしい給食にしろ
子供たちの好きなモノを食わせればよいではないか。
吉野家の牛丼、マクドナルドのハッピーセット、ほっともっとの唐揚げ弁当、
コンビニのおにぎりやサンドイッチ、パックに入ったスパゲティ。
ふりかけがどうこうなんていうのは、本質が見えていないから。
美味しいものを食わせればこんな論争はいらない。
栄養士と給食センターの雇用、給食費の利権が見え隠れしているなあ。
例えば吉野家に牛丼500食とか発注したとすれば
塩分を少し減らして欲しいと要望も出来るのではないか。
ポイント5 学校給食の意義
私より年上の人は知っているだろうが、戦後の食糧難の時代にアメリカ主導で
始めたということだ。
つまり、昭和40年前後にはその役目は終わっていたということ。
ところが、逆に昭和の終わり頃になると中学校の給食が始まってしまう。
単に親が毎日弁当を作るのが面倒だから、という理由に変わっていた。
おふくろのお弁当は冷めても美味しいようにとちょいと濃い目の味付けにする。
学校給食で塩分論争することも全く意味が無いのである。
そもそも、ご飯に漬物に味噌汁に魚の塩焼きなどご飯には塩分なのである。
塩分やご飯を残すのがそんなに嫌なら、昭和の時代のパン食に戻せ。
ついでにあの生温かい脱脂粉乳を飲ませろ。
それも嫌なら、給食などやめちまえばいい。