震度6クラスの大きな地震が発生した。
昨夜はリーガル・ハイを楽しんでいた所、いきなりの緊急地震速報。
思わず身構えてしまったが、画面を見て少し安心した。
震源が長野県北部である。
内陸直下型地震。
それも私の住む関東地方南部までは300km近くある。
どんなに揺れても震度3程度であろう。
内陸直下型地震は震源が浅く大きく揺れる範囲が狭いのが特徴である。
今回は10kmの深さだった。
テレビではできるだけ大げさに報道するのが流儀だが
どうもそれほどの大災害という雰囲気ではない。
局所的にはがけ崩れや家屋が壊れているようだが。
震度6弱というのが正しい数値なのか、私は??である。
もう一つ
今回の震源域は北アルプスの長野県側。「神城断層」の一部がずれ動いたとされる。
地学の授業で習うところの日本の地質を2つに分けるフォッサマグナ上で起きている。
日本の主要な地溝帯の一つで、地質学においては東北日本と西南日本の境目とされる地帯。
中央地溝帯・大地溝帯とも呼ばれる。
その西側の糸魚川静岡構造線が典型的なアルプスを作るような断層帯である。
ヒマラヤ山脈もインド大陸がユーラシアにぶつかってそのまま大陸に侵入して
あの大規模な山脈を作ったわけで、日本アルプスもそれと似ている。
したがって、本来はこの断層帯で地震は起こりやすいと思われるのだが
案外、少ないことは過去の記録からわかる。
直接つながりがあるかどうかわからないが、ここから100km程度離れた
3.11直後の長野県北部地震、中越地震、中越沖地震で大きな被害を出している。
ヒマラヤ山脈から数百km離れた断層の延長線上にある四川省などの
中国内陸部で大きな地震災害が頻発しているのと関連があるのか。
結論がなくて申し訳ないが、地震学はまだまだ発展途上なのである。