いよいよ夏休みである。
私も数日間の夏休みがもらえるわけだが。
テレビを見ていると、ただアミューズメントで遊ぶのでなく
体験型のツアーなどが紹介されている。
昨日は芋掘りやにんじんの収穫が紹介されていた。
季節は違うが、イチゴ狩りや梨狩りなどよく見る。
いつも思うのだが、形になってる野菜や果物を見て『農業体験』というのはいかがなものか。
我が家も少量のきゅうりやトマトやなすなどを育てているが大変である。
毎日水を与えるのは当たり前。
追肥や病気予防、害虫、草むしりなど限りなくめんどくさい。
その上、ひとつの鉢から収穫できるのは十数個のミニトマト、数本のきゅうり。
たったこれだけの収穫のために何発やぶ蚊に刺されたことか。
という、本来の苦労を全てバイパスして、収穫の喜びだけをカネで買うというのが
『農業体験』なのか。
子供にとっては、きっかけになって良いという意見もある。
ポイントはそこ、
きっかけになって興味関心をもち、勉強や研究で知識が深まり、
いずれ苦労や欠点や自分に合わないなどがわかっていくのだが
レジャーとしての体験はあってもその後のフォローをする親も大人もシステムもないんだよね。
子供を集める企業もいいとこだけ見せてハイさようなら、である。
本当の意味での農業体験をさせる学校の話をたまにきくが、ほとんど田舎である。
ただし、ものすごく効果があるとのことらしい。
大人の都合だけの子供への○○体験とか○○学習なんてほとんど意味が無い。
最近のニュースでは、小学生の女の子が連れ去られた。
子供には携帯を持たせていたというが、GPSも含めて結局何の役にも立たなかった。
携帯なしでは生きられない大人が言い訳のために子供に持たせるという典型だな。
結局、「遅くなる」「○時に帰る」「迎えに来て」と、防犯に役に立っていない。
逆にメールやSNSで訳の分からない他人とつながって犯罪に巻き込まれる。
携帯を売るのも買うのも大人の都合だけで子供のためではない。