鉄道会社が鉄道ファンに冷たいわけ

鉄道ファンに関する面白い記事を読んだ。

              • -

では鉄道はどうか。鉄道ファンは鉄道にお金を払っているのか。
ほとんど払っていない。ここが鉄道趣味と他のオタク趣味との違いだ。
 高級カメラと長い望遠レンズで列車を撮り、高価な鉄道模型を収集する。
鉄道ファン向けの書籍、写真集も山ほどある。
こうした趣味行動を見ると、鉄道ファンはお金持ちに見える。
しかし鉄道ファンのお金は、趣味の対象である鉄道会社にほとんど還流されない。
そのお金はどこへ行くかと言えば、カメラメーカー、撮影地に向かうクルマのメーカー、
模型、本を作る出版社などである。
鉄道そのものを提供する鉄道会社にはほとんど届かない。
これが鉄道趣味の特徴であり、他のオタク市場と決定的に違うところである。
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1203/09/news006.html

                • -

確かに私も鉄道写真を撮影するのに鉄道を使わない。
乗ったら撮影できないから。
そう考えれば鉄道会社がファンに対して不親切な理由もわかる気がする。
有名な撮影ポイントに金網を設置したり、杭を打ったり、
ちょうど車両の高さに電線をはったり。
特に新幹線などまともに撮影できるところなど数少ない。
そのくせ中途半端にイベント列車やSLを走らせる。
たくさん人が集まると中には線路に入る奴もいて列車が止まる。
すると『ほれ鉄道マニアが悪い』と悪者にされるわけで。
安全運行が義務付けられているわけて、譲れない部分も多いだろうけど。
先日最新の地下鉄に乗る機会があったが、ホームは線路と完全に壁で分断されていて
どんな車両が走っているのかまったくわからない。
ホームドアが開いた時だけ車両の側面がちょっとみえる。
ファンとしては許せないシステムであるが、それでいいのだろう。
でもね、鉄道を支えている人たちが鉄道を愛している人が多い。
そういう人たちに支えられて鉄道が存在するのも事実。
ところが、会社がファンを鉄道から遠ざければ鉄道愛の社員が減るのも仕方ない。
忌まわしい尼崎事故を起こした運転手はどうだったのか。
鉄道愛に欠けていたのではないかとずっと思っている。
長い目で見れば鉄道会社は自分の首をしめているように思えてならないのだ。
IMG_0045