オクマリゾートの看板を反対に曲がるとやんばる野生生物保護センターがある。
あらかじめ知っていたわけではなく標識を見てふらっと立ち寄った。
山懐に立派な建物が現れた。
ずいぶん新しい。調べてみると今年リニューアルとある。
http://www.ufugi-yambaru.com/annai/index.html
入館無料で内部には国頭村の地理や自然の説明、
動植物の紹介などの展示、というよりは掲示がある。
ほとんどが文字と写真の掲示である。
奥にようやくヤンバルクイナのはく製(フィギュアかなあ)などの立体的な展示があった。
きれいな建物、内部だが内容的には高校の文化祭レベル。
ポイントはこれを作るのに誰が金を出したかということ。
入り口の看板にはでかでかと環境省の文字がある。
自然保護をするために自然を破壊して箱物を作るとは本末転倒である。
ここでも環境ビジネスが健在だ。
おまけに何をしているのか入口近くの事務所に数人の職員がいる。
そこまでして雇用を税金で賄わなくてはならないのか。
さらにである。
国道にでると道の駅がある。
果たしてこんなに大きな道の駅がここに必要なのか。
中に入ると食堂、売店のほかに展示スペースがある。
こちらは国頭村直営の場所らしい。
ヤンバルクイナの似た様な展示、掲示が見られた。
さらに『ヤンバルクイナ観察小屋』なるものがあるらしい。
http://kunigami-kikakukanko.com/kansatu.html
その掲示物を見ていると募金をして欲しいとある。
振込用紙の名義は『ヤンバルクイナ保護シェルター等運営協議会』とある。
環境省は保護センターを作るのにあれだけの箱物を作っているのだが
方や募金に頼るずいぶんちっぽけな観察小屋の話である。
自然保護を語る無駄な事業の匂いプンプンである。
相変わらず縦割りで同じようなことをバラバラにやっているわけで。
道路も人もなくしてしまうことがやんばるの森やヤンバルクイナを守るのには
一番良い方法なのだが、それは誰も考えないらしい。
コンクリートやアスファルトや観光施設を作って環境保護とは泣かせる。
これが沖縄流である。