教養バラエティで過剰演出、TBS謝罪

ゴールデンの質は下がる一方だ。
試しに何か他のことをしているという前提で音声だけ聞けばわかる。
安物タレントの絶叫と合成の笑い声。
もちろん番組内にいくつかのネタはあるのだが
ものすごく弱い軽いネタのためそれを補うかごとく
タレントの絶叫と合成笑い声が必要なのだろう。
何度もここで書いているが「科学くん」のゴールデンはひどいなあ。
実はすごく面白い有益なネタなのだけどお笑いタレントの絶叫で
せっかくのネタが軽くなってしまっている。
売れているお笑いタレント自身にテーマの生物の知識も興味も無いというのが
ミエミエなのがすべてをぶち壊している。
最近話題なのがその手の教養バラエティで二つ。
NHKアナのおじさんがニュースを優しく解説する番組と
いろいろな研究者が出てきてスタジオで授業をするというもの。
どちらも難題を分かりやすく解説するということでその手の人たちの評価が高い。
前者はずるい。
確かに元アナの解説は分かりやすい。
私は去年放送の世界の宗教対立の話が大変勉強になった。
が、彼の解説の範囲は止めどなく広い。
そんなにいろいろなことを熟知できるはずがない。
それに彼の仕事はアナウンサーだ。
分かりやすく解説するという意味では良い番組だが、そのスタイルはうそっぽい。
台本ありきというのがみえてくる。作り物である。
後者は専門家が出てきて解説する。
たいていの学者と呼ばれる人は偏屈で話が下手なのでTV流に編集する。
このへんがこの番組の高い評価につながっている。
が、あのレベルの科学技術を僅か10分程度で理解させられるだろうか。
結論は技術の紹介であって授業でない。
学者さんたちのプレゼン、広報活動の番組である。
あの番組をみて理化学に興味を持って勉強する子どもが増えるなら
それは大いに結構なことだが、化学や物理、生物などの高校レベルの
基礎知識なしに先端技術を理解できるほど学問は甘くない。
あの手の番組を推奨する親というのは自分の学力コンプレックスの裏返しではないか。
特に後者は音だけ聞いていると合成のエー!という声とタレントの
うわーという声しか聞こえてこないのだよ。