休日の築地場外に


知人が国立がんセンターに入院したとのことでお見舞いに行く。
場所は築地である。
日比谷線築地駅を上がると築地本願寺が目の前。
いつも思うのだがお寺なのにあの石でできている荘厳な建物がしっくりこない。
珍しく門をくぐり参拝をした。
とにかく立派である。
そのあと築地場外市場へ。
もう手前の信号から人人人。
歩道も裏道も歩くことさえ難しいくらいの混みよう。
不運なことに時計はちょうど12時である。
特に海鮮どんや寿司屋には長蛇の列ができている。
看板にはランチタイム2900円などと決してお安いとは思えない金額。
海鮮丼だって1500円ぐらいである。
それより気になったのが各店舗の店員の表情。
乾物や漬物、鮮魚の店員のおばはんが「立ち止まらないで歩きなさい」と
店内から文句を言うのである。
休日ともなれば観光客ばかり、それも食材を買うのではなくほぼ食事である。
その上、お土産は多少日持ちする玉子焼きが多い。
あれだけごったがいしていても大半の店舗の景気は悪いらしい。
人ごみが好きな人は良いだろうがそうでない人は行くべきではないな。
さらにいわせてもらえば、商品は決して安くはない。
寿司屋だってそれなりに美味しいネタを食べることができるが
ランチで3000円も4000円も払うのなら築地でなくてもいくらでもおいしい店はある。
観光地化が進みすぎて俗化してしまい、築地の良さが無くなっているように思えた。
ちなみに私たちは町外れの寿司屋の前でまぐろの串焼きを1本購入した。
結構美味しかった。