イチロー 9年連続200安打達成

イチロー 9年連続200安打達成のニュースは夕刊でもトップ扱い。
夕方のニュースでも大々的に取り上げられた。
彼の才能と記録の裏にある鍛錬は語り尽くせない。
すばらしい記録である。
残るはピートローズの記録だけと頂上も見えてきた。
しかしながら、視点の違うニュースもある。
米国内では108年ぶりの“大記録”の割には報道は少ないのが実情だ。
マリナーズの地元紙「シアトル・タイムズ」は、「イチローの記録は米国ではほとんど注目されていない」と伝えている。
イチローを取り巻く報道陣もほとんど日本のマスコミにすぎない。
アメリカ人には黄色い猿が大活躍するのは面白くないらしい。
それは日本の報道にも言えること。
イチローのニュースをスポーツコーナーでやるときも、相手がどのチームなのか
勝敗やどんな試合だったのかまるでわからない。
特にどのチームと試合したのか、相手のピッチャーは誰でどんな調子だったのか何一つ伝わってこない。
大記録に興味がないのは日本人の方かもしれない。
イチローという希有の才能が逆に極端に偏った報道をさせている。
それは日本人の極端に偏った興味関心を物語っている。
本来チームプレーの野球というスポーツを個人プレーありきの報道しかしない
日本のマヌケなマスコミとそれを容認するその場限りの野球ファンへの警鐘でもある。
同様のことはオリンピック中継にも言える。
とにかく日本人ありきである。
もちろん日本人を応援しているが世界のトップクラスの試技やレースが見たい。
それでもひたすら日本人の負けたシーンばかり放送する。
メダルなどとったものなら他の試合はほとんど見ることはできない。
戦前のナショナリズムと何ら変わるところはない。
当時多くの日本人はアメリカなど欧米に勝てると思っていたのだ。
そもそも大リーグで記録を残したことがすごいという風潮に戦後60年を引きずっているようでなんだか悲しい。
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