墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便

墜落から24年、日航慰霊登山
24年前のこの時間にJAL123は墜落した。
衝撃的な事件だった。
風化させてはいけないと言いながらどのチャンネルも
天気予報やCMの時間である。
ニュースでも慰霊登山と1分程度である。
せめてこの日に原因究明などの特番をやって欲しいのだがそれもない。
この事件は風化させるなと言われるのに誰かが封印している。
圧力隔壁の破断と垂直尾翼の破損の因果関係を検証する番組もない。
スコーク77を発しながら30分も飛んでいたのに
本当に自衛隊は翌朝発見されるまで無関係だったのか。
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今読んでいるのは「墜落遺体―御巣鷹山日航123便」飯塚訓
事故そのものでなく原因追及でもない。
藤岡での検死作業の記録である。
灼熱の体育館の中で、死臭と腐敗臭と線香臭の中で
不眠不休の検死官(警官)、医師、看護婦(赤十字を含む)と
肉親を捜す遺族を丁寧に描いている。
山崎豊子の文章に通じると思われる節もあった。
この事故は読めば読むほど、知れば知るほどむごい事故である。
あまりにもむごいからマスコミは目を背けるのだろうか。
ノリピーの事件ならむごくないからいくらでも大丈夫なのか。