大画面TVの始まり、ビクターC280、シャープXV100

ビジュアル機器初心者の頃、TVはプロ用モニタが流行っていた。
SONYトリニトロンの20インチ、パイオニアがレーザーディスクのモニタとして
20インチのモニタが人気あった。
SONYはスタジオモニタとしてどこのTV局やビデオ編集機器のあるスタジオにはかならず並んでいた。
パイオニアはLDのディスプレイ用として、いずれLDがカラオケで使われるようになり
カラオケ店のモニタにパイオニアの文字を見た人も多かろう。
私も粋がってパイオニアのモニタを購入した。
ところが程なく大画面の時代へ。
それまで標準だった20インチに対して24インチ、28インチなどが店頭に並ぶ。
こんな大きな画面で見られたら迫力あるだろうな、と心から欲しかった。
当時インチ1万円と言われ28インチは28万円。初任給手取りで10万円には厳しい。
ところが低価格化が始まり最低限の機能で発売したのがこの機種。
インチ1万円からするとずいぶん安くなった印象。購入してしまった。
90年代に入るといつの間にか29インチが標準の大きさに。
3対2ブラウン管末期には5万円で売っていたっけ。
こんなカタログをいまだに大事に保存している自分が悲しい。

当時大画面への欲求はとどまるところを知らず
1989年発売の家庭用初の液晶プロジェクター、シャープのXV100を購入。
クルマを買うための貯金を切り崩した記憶がある。
定価498000円だった。専用ビーズスクリーンが16万円もした。
いかにもバブルしていた。
6畳の自室では80インチが限界だった。
その上9万画素3枚の液晶はきめが荒くいかんともしようがなく。
10年ガマンしてついに三菱製に乗り換えたのだった。
自宅で大画面を楽しむという欲求はとにかく金がかかる。