昨日の健康番組、大腸ガン検査

たけしの病気をテーマにした番組のヒット以来
健康と病気をバラエティとしてゴールデンに持ってくることが増えた。
それまでは昼間のみのさんの番組が人気だったが。
昨日はいくつかテーマの中から大腸ガン検査について突っ込みたい。
1.15分で終わる簡単な検査
私はこのフレーズを聴いてイスから落ちそうになった。
おいおい、それは違うだろう。
前日から下剤を飲んで、朝に下痢便で目を覚ます。
朝食抜きで下剤を飲んでお昼に病院へ行く。
ここでまたまた液状の下剤をたらふく飲ませられ
1時に何回トイレに行ったか確認される。
ここでいよいよ15分の検査になるわけだ。
半日がかりの体力的に負担があるきつい検査の一つであろう。
便の出が悪いとさらに時間がかかり家に帰るのは夕方になることも。
「15分で終わる簡単な検査」というのは限りなく嘘に近い。
2.ポリープをその場で焼き切る
大腸にできるポリープは基本的に悪性なので必ずとるそうだ。
諸説あるがだいたい9mmぐらいまでがその場での処置となる。
担当の医師は数多くの実例を見てきているので、
良性か悪性か色、形で見当がつくらしい。
それにしてもTVで「切ったポリープは便と一緒に排出される」と聞いてびっくり。
ある程度大きくなったものはとりだして組織検査にまわすのではないか。
良性と判断したなら組織検査は必要ないのか。
3.数年でもすごく進歩
私が腹を切ったのはまだ数年前で10年経っていない。
ところがその間に治療や手術の術式など、すっかり変わってしまった。
数年前の王監督の胃部全摘手術も腹腔鏡で行ったときいてびっくり。
私のお腹の縦に長い傷は次世代は必要無くなるのかなあ。
4.ガンは良い病気??
TVで医師が言う。「ガンで死ぬ人が増えたと言うよりは
寿命が延びてガンになる人が増えただけ。
細胞が歳をとるとガン細胞になりやすくなる。」
つまり、医療が進歩してガン以外の病気は治ってしまうと言うことか。
私の伯母は以前から「ガンで死にたい」といっている。
「人間いつか死ぬのならガンがいい。
どんなに痛くても必ず数ヶ月で死ねる。
脳の病気を見てみなさい。自分でどうすることもできずに切ない思いをして、
さらに家族にも肉体的、精神的、時間的、金銭的迷惑をかける。
そんな切ない思いをするのならガンの方がよほど良い。」
ずいぶん前にこの話を聞いてずいぶん大胆なことを言う伯母さんだと思っていたが、
自分が大人になってこの話を思い出すと一理も二理もあると感じる。
ちなみにこの伯母は80を過ぎても矍鑠(かくしゃく)としている。