千代の富士

61歳だそうである。
早すぎる死である。
こう言っては身も蓋もないのだろうが、
スモウレスラーはみんな早死するのである。
理由は簡単で肉体を酷使するからだ。
体重を増やせとばかりに、暴飲暴食をするわけで。
10代後半から30歳ぐらいまでの身体が完成する時期に酷使している。
あれは鍛えるとは言わない。
同じことがプロレスラーにも言えるわけで。
アントニオ猪木は例外だろうね。
太るだけでも身体に負担をかけるのに、さらに激しい稽古である。
寿命を縮めているのは間違いない。
多くのスモウレスラーが肝機能や糖尿や心臓病に苦しむという。
反面、身を削ってのお仕事なのである。
一度限りの人生、どのような生き方をするかは個人の自由である。
基本的に大スターは太く短く生きるのである。
そういう人生を選び、早く死んで、多くの人から早すぎる死だと言ってもらえる。
もう一つ
自分でトイレも行けずおむつをして、決まった時間に流動食を口から流し込まれて
長生きしてよかったといえるだろうか。
日本は過去の戦争で人の命を軽んじていた事を反省してか
異常に命に執着する傾向が強くなった。
ほんの30年前までは死んでしまうような病気も今は医者が治してしまう。
最近の多くの健康番組でガンで死ぬ人が増えているという。
違う。
ガンでしか死ななくなったのである。
そもそもガンはDNAの老化による病気。
長く生きれば確率は高くなるわけで。
さらに問題になっている脳の病気によるボケや痴呆は死に至る病ではない。
だからガンにならないとずっと生きていることになる。
若くしてガンで死ぬというのは無念な話だが、命の長さは神様が決めること。
写真は先日の東京湾上空。