『ハクソー・リッジ』作品の舞台

軍記マニアの友人からすすめられて観た。
2016年、メル・ギブソン監督の話題作である。
実は何も前知識なしに見始めた。
最初は1940年代の若者の話なんだけど
志願して兵隊になって、沖縄戦に送り込まれた。
あとで、作品の評価コメントなどを見ると、
日本公開にあたって、タイトルでも予告編でも「沖縄」を示す言葉は一切ない。
とある。
沖縄戦の悲惨さを表現したものなのだが
メル・ギブソンは映像だけで戦争の悲惨さを表現したかったのだろう。
2時間以上の大作だけど、飽きさせない映像がある。
12指定だけあって、足や内臓が、というシーンも多い。
日本軍は全滅するわけだが、アメリカ兵の被害も想像以上である。
ハクソー・リッジとはどこなのか、改めてネットで検索した。
http://www.city.urasoe.lg.jp/docs/2017052900033/
浦添市のHPで映画にリンクしている記述を見た。
沖縄戦の悲惨さは、いろいろなところで聞いてきたつもりだったが
まだまだ知らないことが多いということを実感した。
その一例として、沖縄の非戦闘員、一般市民が巻き添えとなって
多くの命を落とした、ということが先に走りすぎていて
沖縄戦そのものが語られないまま、ということもある。
映画の中で「日本兵は絶対に降参しない」という台詞がある。
玉砕するまで戦い続けるというのを美徳としていた。
そんな時代は昔の、、と思いきや。
政府の首相や財務大臣は、何一つやましいことはないと言い続けている。
日大アメラグの元監督も、責任はあるが悪いことは何一つやっていない、と言う。
最後まで、玉砕するまで戦い続けるつもりなんだな。
1940年代の日本の、日本軍の愚行を美化しようとするやからは多いということか。