遊覧飛行はなぜいけないのか

調布の墜落事故について話題になっている遊覧飛行。
なぜいけないのか、調べてみたけど明確な答えが見つからなかった。
一部の記事に
同飛行場では騒音など住民への影響に配慮し、遊覧飛行や体験飛行を原則禁止。
これをチェックするため、 飛行場に事前提出する「空港使用届出書」に、
フライト目的や搭乗者名を記載することを求めている。
とあったが、遊覧飛行が住民にどんな影響があるのかは書いてない。
それでは、何ならいいのか、といえば慣熟飛行だそうだ。
これもなら良いというが、慣熟なら住民への影響がない、というのも上記のルールに合わない。
なんとなくわかるように、お役所仕事ということなんだな。
本質はそこにはなくて、トラブル防止という保身だけが存在している。
お役所の中でお役人のルールで好き勝手やるのはまだ目をつぶるにしても
こういう命に関わるようなことをこういう役人に任せるというのはなんとも。
おかげで事故が起きても責任逃れ。
もう一つ
テレビでは事故原因について可能性をあげていた。
高温で揚力が減る、燃料の積み過ぎ、南側は住宅地やスタジアムがあって緊張する、
などなど、くだらね〜理屈を偉そうにこねていた。
そもそも、パイロットたちは強い横風だろうが、空中でエンジン停止しようが、
燃料や荷物がどんなに多かろうが、あらゆる条件に対して安全に飛ばすのが仕事。
南上がりは住宅地があるから緊張して、なんて理由を世の中のパイロットたちが聞いたら
それはそれは立腹するに違いないだろう。
と、考えていけば
遊覧飛行が禁止されているのに、なんていう話は墜落とは何の関係もないのは明らか。
もう一つ
慣熟飛行。
パイロットは完璧を求められる。
どんなミスも許されない。
旅客機のパイロットは離発着は基本的にマニュアルで行うそうだ。
職人気質というのではない。
大事な訓練だからだそうだ。
常に変化する気象で着陸するのは難しい。
タッチダウン寸前に横風にあおられることもあるだろう。
だから、経験値が必要なのだ。
ところが、国内線でもせいぜい1日3回程度の着陸。
2人乗っているから1人1.5回程度の経験値しか積めない。
国際線になると数日に1回しか着陸できないわけで。
今回のような小さな会社で暇な時期など、機体も人間も飛ばないとなまってしまう。
慣熟飛行はそれなりに必要なんだろうね。