鉄腕ダッシュと伊能忠敬

先ほど、珍しく鉄腕ダッシュを見た。
すると測量するシーンが。
伊能忠敬と同じ方法で地図を作るという企画。
地図マニアとしては興味深く見ていた。
誤差はさておき、案外よく出来たではないか。
伊能忠敬がいかに偉大だったか検証できたわけだ。
伊能図にはもうひとつ特徴がある。
緯度に対してはかなり正確だったが、経度には誤差が大きかった。
緯度は北極星の測量で正確だったのだが
経度に関しては基準となる地球の自転、すなわち正確な時計がなかった。
太陽の動きも南中の時刻がポイントとなる。
クォーツ時計ができる前の1970年代まで、正確な機械式時計が高価な時計だった。
ところが、今となっては電波やGPSで腕時計が制御される。
さらに、小中学生が持つ携帯電話も時刻電波で常に正確な時刻が表示。
地デジ化でテレビの内蔵時計も正確。
今となっては何秒かずれている時計のほうが珍しい。
私は仕事の時はGショックかプロトレックの電波を使用しているが
休日は趣味の機械式時計をつける。
ところが、たいていは止まっている。
改めて、ゼンマイを巻いて電波時計を見ながら時刻を合わせる。
なぜかちょっとリッチな気分になる。
もう一つ。
たまに鉄道に乗るときに運転席の後ろにいる。
運転手は昔ながらのアナログの懐中時計をダッシュボードに置く。
実は新しい車両の運転席のモニターには通信で得た時刻が表示される。
それでも、懐中時計を使うところがそれなりに良いのである。
多分、ゼンマイではなくクォーツ時計だとは思うが。
ちなみに運転手の腕には電波時計と思われる時計をつけている。