11時30分頃、いきなり西寄りの強い風が吹き出した。
それまでの南寄りの風とは違う。
台風の中心が通過したようだ。
台風の形がだいぶ崩れていたので、台風の目を感じることはできなかった。
それより、私の住む行政では避難勧告。
この画像を見ていただきたい。
水害で危ないとか、崖の近くで危ないとか、ではない。
市内全域、48万人に避難勧告である。
人口密集地で50万人近い人が、もし一斉に避難行動したとしたら
行政はどう対処するつもりなのだろうか。
この数年の大雨の災害で『行政が何も言わなかった』というネタが多かった。
避難勧告してくれれば助かったのに、という論調。
そのおかげで、全国の行政は腰が引けてしまった。
どう避難するかはどうでもよくなり、とにかく何か言われる前に避難勧告である。
やっつけ仕事の典型例だな。
実際にどうするか、どうなるかはどうでもいいということだ。
最近の災害の傾向として、被害者は行政の責任だという。
豪雨で土砂災害が起きた時も、突然の火山噴火でも、
なぜ危険を知らせなかったのか、と言いたいのである。
これが続けば、イソップの狼少年、避難勧告では動かなくなるだろうね。
それで災害が起きれば、行政は「避難勧告しましたよ」と開き直る。
ここには人命がどうこうという話はなくなっている。