無職の男が刃物で

というニュースが続いた。
今日も職場でその話題となる。
おおかたの意見は「無職じゃダメだよなあ」という。
私のようなワーキングプアは、仕事をしなくてもいいのかと思ってしまう。
私の知っている限りで推測してみた。
無職ということは仕事をしていない。
最初から仕事をしていないとなると話は別だが、ニュースをみるとしていたようだ。
つまり、仕事を辞めたか辞めさせられたということ。
仕事がうまくできないという理由も考えられるが
もしそうならそもそもその仕事を選ばないだろうし、会社もそういう人材を雇わない。
たいていの場合が、途中で仕事に挫折してしまう。
会社の体制だとか上司の問題もあるだろうが
よく考えればそんな話はアタリマエのこと。
つまり問題なのは、気に入らないと休んでしまうのである。
さかのぼると、学校時代もよく休む。
朝起きられないとか、具合が悪いとか、理由はいくらでもある。
私の親なら「馬鹿言っていないで早く学校へ行け」と言われたものだが
今は「無理しなくてもいいよ」と親も先生も言うそうだ。
私の時代なら家に一人でいても何もやることはなかったが
今はゲーム機でもスマホでもパソコンでも一日中一人でいられるアイテムがいくらでもある。
というわけで、それほど精神的に病んでいるわけでもないのに引きこもりが一丁上がりである。
子供のうちは、ゲームやスマホで十分楽しめたが
20歳にもなれば、身体も成熟して体力も増えていよいよ持て余してしまう。
義務教育が終われば学校は相手にしてくれない。
仕事を探すにしても、すぐに休む性格では長続きしないし相手にされない。
本人の意志に関係なく引きこもりになるしか無い。
どうして自分だけという被害者意識、動かないからエネルギーは貯まる。
そして、犯罪行為に。
ある人は刃物を持って、ある人はクルマを運転して子供の列に、ある人は薬物に、
残念ながらそのエネルギーをポジティブに使うすべをしらない。

テレビでは親のインタビュー。
よくぞ平気でカメラの前に、と思ってしまうが
そういう子供と20年も30年も一緒に過ごしてきた親もすでに普通の感覚ではないと推測。

無職の男を助けることは上記の理由で理論的に難しい。
せめて犯罪に走らせないために、生活保護にして毎日パチンコ屋に通わせるしか無い。