振り込め詐欺被害額過去最高

題字の通りのニュースである。
以前にも言及したがまた同じことを書く。
ポイント1 騙されたい
恋愛と同じである。
自分が主人公になりたいのである。
電話一本で金をだまし取られるような老人の多くは
もう主人公になれないのである。
だから事件に巻き込まれた息子や孫を秘密裏に助けるということに
萌え萌えなのである。
ポイント2 お金を使いたい
すでに老後なんだけど、老後のためにお金は持っていたい。
でもね、もう欲しいものは無い。
クルマなどもう運転できない。
家を買えば資金はなくなってしまう。
テレビは40インチくらいのものを買うがたかだか10万円程度。
家電を適当に買い替えても数十万円。
盆暮れに親族にごちそうするくらいがお金の使い道。
もっとワクワクするような使い方をしたい。
ポイント3 アベノミクス
直接関係しているわけではないが、景気がよくなれば財布の紐もゆるむ。
こういう犯罪者に大金が流れればポイント2のごとく
クルマや飲み代にお金が流れる。
老人がタンス貯金するより経済には都合が良い。
間接的にアベノミクスを後押ししている。
ポイント4 だれも信用していない
こんな簡単に騙されるような老人が数百、数千万円持っている。
この金は決して手放さない。
昭和の時代までは老人は隠居すると息子の代に全て移譲したものだ。
長男は土地財産を相続して家系を引き継ぐ。
ところが今の時代は老人は死ぬまで財産を手放さない。
早い話が息子を信頼していない。
金の切れ目が縁の切れ目と自覚している。
だから誰にも相談せずに大金を動かしてしまうわけだ。
息子や孫のためと言いつつ、実は誰も信頼できない、誰にも相談できない
かわいそうな老人たちなのだな。
悪い言い方をすれば金の亡者の成れの果て。
振り込め詐欺は今後も増えることだろう。