土石流というのが適切かどうかわからないが、題名とした。
どうしてこんなに人的被害が出てしまったのか、とニュースで伝えている。
今回は多くの命が奪われた自然災害だったが、理屈は簡単である。
その1
1日で800ミリの雨である。
どんなところに住んでいても身の危険を感じなければならない。
その2
伊豆大島は火山島である。
熱川温泉の露天風呂から眺めるとよくわかるが
海面からなだらかに山頂へと傾斜が続く美しい島である。
裏を返せば平地がほとんどない。
つまり大雨が降ればどこで崩れてもおかしくない。
その3
火山島ならではの地質がある。
火山灰層である。
水を含めばドロドロになる。
島内のほとんどの地域でこういう被害が予想されるわけだ。
というわけで
こういう災害は不定期ではあるが東京郊外の私鉄沿線に住んでいるよりは
はるかに遭遇しやすいわけで。
台風や大雨が降ったときは行政が避難を促す前に行動を起こすべきであろう。
そんな危険なところに住むというのは…
一度伊豆大島に行ってみればわかる。
とにかくいいところなんだよね。
温暖で穏やかな気候、海も山も目の前。その上、本土にも近い。
世の中には全てが良いことなど無い。
良いこととリスクは背中合わせなのである。
先日、北軽井沢に住む知人を訪れた時、
「もし、浅間山が大噴火したらこのへんは全滅だね。その時はあきらめるしか無い。」
と言っていたのを思い出す。