昨日、後輩から電話がある。
コンパクトミニバンが欲しいとの相談。
近くのトヨタ店で話をすることに。
担当の営業マンもいるのだが、ほぼ喫茶店代わりに使わせてもらっている。
ポイントなのは7人乗りなのにコンパクトということ。
甘い食塩が欲しいという話だ。
甘いのが欲しければ砂糖を、しょっぱいのが欲しければ食塩を買えばいい。
ところが贅沢なもので甘い食塩が欲しいのである。
後輩は近々家族が増えるそうでいよいよ5人乗りでは手狭になるという。
孫の面倒をみてくれる親も乗せる機会が多いらしく3列が必要になるそうだ。
好きなミニバンを買えばいいのにと思いきや、自宅の駐車場の問題があって
普通のミニバンの長さでは支障があるという。
つまり人がたくさん乗れる室内と狭い駐車場に入るコンパクトなボディがご入用。
つまり甘い食塩が欲しいというわけだ。
トヨタシエンタ、ホンダフリードはこういう需要に答えるべく売れているらしい。
最終的にこのどちらかになるのだろうけど。
でもね、ポイントは他にもある。
全長4200程度のコンパクトミニバンは3列目はエマージェンシーに近い。
よく使うという要望に答えられるのか。
さらに、家族が増えるということはチャイルドシートが増えるということ。
チャイルドシートは一人分だからセカンドシートに3個並べられるかというと難しい。
5ナンバーの車幅でチャイルドシート3個は並べられないだろう。
2個なら並べられると思っているようだが、セカンドシートに2個つければ多分3列目に
入るためにセカンドシートを倒せないのではないだろうか。
というわけで、チャイルドシートを適当に取り付けて、残りの席に大人が座って
ある程度の実用性を保つのは難しいというのが私の判断。
それでも、コンパクトミニバンでないと困るというのだからそれはそれで仕方がない。
根本的な解決は普通のミニバンが置ける家に住み替えるしかない。
家族が増えるというのはそういうことなのだ。
何かを我慢して何かをあきらめるからこそ何かを得ることができるのである。
全てが自分たちの思い通りになることはない。