久しぶりにカンブリア宮殿をみた。
野菜の新しい種類についてかと思いきや結局IT企業のCMだった。
もともとそういう番組だから仕方ないのだけど。
幾つか気になる内容があった。
1.大根一本でも買える
ネットの利便性を表現しているのだけど、良く考えたら大根は一本で買うものだ。
まとめ買いする方が珍しい。
ネット宅配では送料を稼ぐために野菜をセット販売することに対する話だという。
ところが、この業者は品質重視ということで単価が異常に高い。
結局、大根一本のコストを乗っけているように見える。
2.流通の効率化
農協や市場や小売店を通さないから安いというのだけど
キャベツ1個400円を安いとは思えない。
結局、高いものを高く売っているだけで流通革命というわけではない。
3.農家の利益
農協に卸すと品質よりも規格優先になるからダメだという。
規格外の品種にプレミアムがあるのだそうだ。
注文してから収穫できる。
というのだが、基本的に野菜には旬があって注文の有無に関係なく一定期間に収穫である。
少量だから価値があるわけだが農家の実入りはその分少ない。
また、結局農協の代わりにこのIT会社に卸すわけでピンはねされるには変わりない。
高く売れるかもしれないが農協のようにすべて買ってくれるわけでもない。
注文があった分しか売れないわけで。
4.利用者
キャベツ400円をありがたがって購入するわけでプレミアムなお客である。
しかしながらこういうご時世、多少高くても毎日食べる野菜を美味しいものにという気持ちはわかるなあ。
キャベツなどのお野菜10点購入で5千円だそうだ。
週に一回というからお野菜だけで月に2万円以上。
我が家の二人分の一ヶ月の食費に相当する。
やっぱり通販の高級野菜なんて金持ちの話だよね。