ソフトバンクのCM

SBotousan41
私の好きなお父さん犬のシリーズである。
もちろんあやちゃんも大好き。
ところで、今回のCMでは宇宙ステーションとの交信が題材になっている。
私が食いついたのはお父さん犬ではなくてBGM。
たぶん「美しき青きドナウ」だと思う。
この手の映像にシュトラウスワルツとくれば、鬼才キューブリックの名作のオマージュだとわかる。
と言うか、それを知らない人にも宇宙遊泳のシーンで「美しき青きドナウ」は定番になっている。
宇宙人、正確には地球外知的生命体が地球にきた時「我々は宇宙人だ」というのと同じだね。
人間(日本人)が他の天体に行ったとして果たして「我々は宇宙人だ」と言うかな。
最近物理学の先生と話をした時、日本語の『宇宙』という言葉は曖昧で困るという。
例えば、スペースシャトル宇宙旅行をしたいというが、
果たしてシャトルの高度数百kmは宇宙空間と呼べるのか。
空気はほとんど無いだけで無重力ではない。無重量なだけだ。
シャトルやステーションや人工衛星は地球の引力に引かれて自由落下をしているだけ。
その証拠に地表がやけに近く見える。
速度のない状況であの位置からボールを落とせば真っ直ぐに落ちて行くはずだ。
スペースという英語は空間という意味が強い。
私達が思う広大な宇宙を意味するのはコスモスcosmosと言うようだ。
ただし、辞典で宇宙を引くと「地上100km以上の空間」とあるから間違いではないようだが。
そんな思いを巡らせていたそのCMのあと、「ツァラトゥストラはかく語りき」がかかって驚く。
ドコモのCMだった。
すくなくとも日本人は、もしくは広告代理店のクリエイターたちはキューブリックから離れることはできない。
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