下町ロケット、ドラマ評

先月WOWOW三上博史主演のドラマをオンエアした。
話題の原作だけに興味を持って見ることとなる。
ロケットエンジンや法廷闘争がポイントになっているのだが
難しい用語や解説など一切なし、どうせ説明してもわかんねえだろ、という感じだ。
また、伏線の張り方が単刀直入で意外性が全然ない。
見ている人にはなるべくしてなったという感じだ。
三上くんの会社には2つの敵が出てくる。
一つは特許で訴えた会社。
こちらの展開はスリリングで見ていて気持ち良い。
もう一つは特許を欲しがる大企業。
最初の展開は傾いた会社を何とかしたいから特許を手放すかどうか葛藤するわけだが
法廷闘争に勝利して大きなカネが入ることになった時点で嫌な思いをしてまで
大企業に媚びる必要はない。
なのに、テストと称する嫌がらせを漫然とうけるという所がチグハグだな。
相手が買わないというのなら売らなければいい。
それほどの技術なら海外からの引き合いもあるのではないか。
などと、今ひとつひねりのない話にちょっと「長いな」と思ってしまった。
ただし、エンタメとしてはよくできているストーリーには間違いない。
注、ラストについてはここでは触れません。