キムタクの宇宙戦艦ヤマト

DVDにてキムタクの実写版宇宙戦艦ヤマトを見た。
70年代のアニメと比べるというのも無粋なのだがわかりやすさという意味で
一部対比して映画のできを書く。
1.期待していた新生ヤマト
ものすごく緻密にデザインされているはずだったのだが
映画としてみたらかなりお粗末。
CGではなく単なる絵だった。
立体感、質量感がまるで無い。
これにはがっかり。
せめて数メートルあるモデルを作るなどして多少なりとも立体感が欲しかった。
全ての場面で一方向からしか描かれていないのも残念。
アニメにも劣るのではないか。
2.セット
メイキングを見ると明らかだが大掛かりなセットは存在しない。
一部、ロケでセットの代わりとしてあとはブルーバック
一番のセットである艦橋しーんのディテールがあまりにもお粗末。
3.ガミラスデスラー
アニメと大幅に変えた設定が対戦相手を仮想の敵としたこと。
敵に実態がないというのは驚いた。
伊武雅刀の声だけが懐かしい。どうせいないのだから伊武雅刀もいらないのではないか。
そこらへんのイサギ悪さがTBSなんだよな。
さらにイスカンダルについて攻撃を受けるわけだがその相手がCGというのが悲しい。
最後までそれらの実態を解説されないため何がなんだか。
4.敵の戦艦
もう何がなんだかわからない。
ヤマトは何と戦い何から地球を守ろうとしているのか。
立体感のないCGで書いたお化けみたいなものではしっくり来ないよ。
5.キムタクとメイサの…
中盤にさっそくラブ(キス)シーン、ラストは激しく抱きあう。
ちょっと出来過ぎていて不自然に見える。
10歳以上違う歳の差カップルだし。
また、二人のシーンが壮大なドラマという割に長すぎる。
6.サラウンド
壮大なSF作品と宣伝した割にはCGだけでなく音質も悪すぎる。
DVDでの視聴に問題があったのか。
BDで再生すればもっと深い音がでたのだろうか。
低域成分が不足していてセパレーションも悪い。
7.総合
星ひとつだね。
黒木メイサ以外に見るべき所がほとんどない。
TBSがこんな企画してはだめだよ。
TBSは人情ドラマか犬か子供のでる映画を作っていれば良い。
ただし、この評価はヤマト世代の大人の評価である。
初めてヤマトを見たという世代にはどう映ったのだろうか。