70年代の音楽の楽しみ方

先日、同世代の同僚と昔ばなしをしていた。
私が無類のオーディオマニアという話になったとき、昔はみんなそうだったよなーとなる。
音楽のソースはレコードとFMしか無かった。
70年代前半にカセットテープなるものが出まわると夢中になって録音した。
相手はFM放送。
70年代中期になるとFM雑誌なるものがいくつか登場して番組表をじっくり見る。
学校に行っていいる間のオンエアは当時出始めの留守録なるものをした。
留守録に対応していない機械は録音状態にしたまま電源を切って学校に行った。
タイマーが時間になるとついて録音をはじめるという原始的やり方。
録音機器に時計が組み込まれるのはもう少し時代を下らなければならない。
この当時FM雑誌は3種あったと思うがポップス系の私はレコパル派だった。
この当時はまだFMは二局。NHKFM東京だった。
FM雑誌には各番組の曲順が明記されていた。
多くの番組がノーカット。アルバムをきっちり放送してくれたのが懐かしい。
一番はNHKの19時15分からのポップス系の番組。
毎日一枚のアルバムをノーカットで放送してくれる。
当時のアナログレコード時代は一枚のアルバムの収録時間は40分程度だった。
たまに、少し長いアルバムの場合、最後にエンドのナレーションが入ってがっかりしたものだ。
そのテープをその後ずっと聴きまくるわけだが
必ず最後の曲の途中でナレーションが入るため、それが当たり前になる。
ずっと後になって、その曲をノーカットで聴いたときナレーションがいつもの場所で入らないのに
多少の違和感を持ったという笑い話もある。
当時、ポップス入門に購入して夢中で聴いたのがこの写真のアルバム。
ベストセラーになっただけでなくこのジャケットが日本の有名なイラストレーターの作品だったり
話題豊富な名作中の名作である。
このアルバムのB面は収録時間が長く全体でも50分近く、しばらく最後まで
聞くことができなかった思い出のアルバムでもある。
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