蓄電池が売れている

先ほどNHKで蓄電池が売れているとのこと。
夜間に充電して真夏の昼間や停電時に使うと有効とのこと。
なんだか違和感を覚えるのだが。
違和感その一
充電池の金額が30万円ぐらい(?)するらしい。
その金額を誰が出費するのか。
まさか個人が出費するとすればその金額はまるまる負債になる。
もともとなくてもいいものを買うわけだから。
違和感その二
この高額の機械を唯一必要とするとすれば医療現場と介護現場だろう。
ところが、冷静に考えればすでに導入しているはずである。
違和感その三
大きさにもよるだろうがどんだけ節電に効果があるのか。
真夏の昼間のエアコンの消費電力は家庭用のものでも1500Wはある。
二部屋なら3000Wである。
企業や業務用ならその何倍あるのか。
それをたかだか20kg程度の電池でどれだけ使うつもりなのだろうか。
20A(100V)の出力があるとすれば数分だろうな。
違和感その四
たとえ、それがうまいこと昼間の電力を節電するのに効果があったとして
電気代は安くなるわけではない。
それどころか、電池には内部抵抗があるわけで充電に要した電力と
放電による使える電力がイコールではない。
充電放電の過程で必ず何割かのロスが生じるはずだ。
その電気代も利用者が負担することになる。
違和感その伍
ハイブリッドカーで話題になるのが充電池の寿命である。
携帯でもノートパソコンでも使っているうちに電池のもちが悪くなる。
まして家庭用の充電池のように毎日充電と放電を繰り返していれば早くて2年、
長くでも5年程度で寿命になると予想している。
上記のことを鑑みて誰のための何のための充電池なのか、改めて問たい。