アテンザはよいクルマである。
まずスタイルがよい。
これはマツダ車全般に言えること。
ボテボテ、ゴテゴテすることなくスマートである。
シャーシ性能がよい。
これもマツダ車全般に言えることだ。
デミオなど運転すると「大丈夫かよ」と思うほど華奢なのだが
コーナリングは安定していてビックリする。
アテンザに至ってはスポーツタイプと言ってもおかしくない。
エンジンもそこそこよくまわってくれる。
実はマツダの悪いところはこれら全てなのだ。
全てが平均点以上なのだが突出していいところがない。
特に日本人はこのクラスにはもっとゴテゴテを望む傾向があるのでそれほど人気がない。
ところがもともとクルマに対して真面目に向き合うヨーロッパでは評価が高いのである。
日本人の大半が広くてカーナビがついているのがお好みのようだ。
それではそれ以外の少数派の日本人にはどうかと言えば
動力性能かスポーツ度がもう少し突出したプレミアムグレードが欲しくなる。
そう考えると日本国内でたくさん売ろうというクルマでは無いのかもしれない。
真面目に海外で売ろうとしたクルマなのである。
