鹿児島宮崎の豪雨と長崎大水害

長崎大水害とは1982年7月23日に発生した史上空前の集中豪雨のことだ。
wikiで調べてみた。
長崎市中心部の長崎海洋気象台では23日午後8時までの1時間に111.5mm、同9時までに102mm、同10時までに99.5mmと3時間連続で100mm前後の猛烈な雨となり、3時間雨量は313mmに達した(6月の月間平均雨量に匹敵)。また、東長崎地区に設置された雨量計では同時間帯に366mmを記録した(日本の3時間雨量歴代3位に匹敵)。

時間雨量では長与町役場に設置された雨量計で23日午後8時までの1時間に187mmと、1時間降水量の日本記録となる値を観測。長浦岳の雨量計(アメダス)では午後7時までの1時間に153mm、同8時までに118mmの雨量を観測した。降り始めからの24時間雨量は長崎海洋気象台で527mmを観測した。
とある。
時間雨量が100mmとは関東地方に住んでいる人間には想像を絶する。
多くの道路で一日の降雨量が100mmを超えると通行止めと書かれている。
その量を数十分で降ってくると言うのである。
結果として299人の死者不明者となった。
当時の報道では110番119番にかかってきた録音が紹介された。
家にいるのに激しい雨で身の危険を感じるというのは多くの人には理解出来ないだろう。
関東地方でも今日の昼過ぎまで激しい雨が降ったが、それでも時間雨量にすれば
10mmから20mm程度であろう。
現在の鹿児島、宮崎の豪雨を関東の人が理解することは難しい。
蛇足だが
台風・気象災害全史―シリーズ災害・事故史〈3〉 (日外選書Fontana)
に、くわしく書かれているので参考にすると良い。
ただしこの本は9800円もするのですぐに購入するというのはためらうが
気象災害のデータベースとしては手元に置いておきたい一冊である。