はやぶさカプセル 砂漠で発見

宇宙船というのはどう見ても寸胴なものが多いのだが何故か美しい。
機能美と言うのだろうか。
小さな子供がはたらく自動車に興味をもつのに似ている。
この宇宙船が大気圏に突入すると空気との摩擦で灼熱地獄になる。
スペースシャトルのように外壁にそれなりの対策をとっていないと燃え尽きてしまう。
ところが、それを地上から観察すると美しいのである。
報道写真を見てもわかるというもの。
高速で移動する機械はなぜか美しく、その飛行する姿はこうして心を奪うのである。
女性を中心に興味を示さない人も多い。
こういう人たちは機能はどうでもいいのである。
とりあえず見た目が良ければいい。
それも心からこれが良いと思うものではなく、ファッション誌に「流行」と書いてある物をよしとする。
彼らの美しさの基準は自分の感性でなく、誰と同じかということになる。
憧れのモデルと同じ化粧をして同じ顔になることを追い求めている。
まあ、そちらの方が頭を使わずに済むし楽ではあるが。
宇宙船や芸術作品は遠くからもしくは写真で眺めるだけである。
それでもその美しさに心が奪われる。
そんな感性を軽視したり無視したりする人が多すぎる。