派遣村一時金“持ち逃げ”全員特定

東京都の「公設派遣村」で、当初の利用者562人のうち、200人以上が所在不明となっていた。
知事は「入所者のモラルの問題がある。『ごねれば言うことを聞く』とうそぶく。大きな反省の対象だ」と語った。
所在不明者は、都が就活費として現金2万円を支給した6日から続出。
その持ち逃げ犯が特定できたとのニュースである。
ポイントはたった一つ。
こういう事だから、会社から切られたのである。
こういう事だから、住むところがないのである。
私も含めて挫折は何度となく訪れる。
大半の人は、会社の中での挫折であってつらい思いはするがとりあえず仕事と給料はある。
それは私から見れば挫折とは言わない。心がおれただけだ。
仕事がなくなり路頭に放り出されるとつらいわな。
というわけで、私もそれ以降一所懸命安月給で働いてきた。
それでもなかなかうまくはいかないよ。
とりあえず他人から後ろ指さされず、嫁さんや親から愛想をつかされず生きるのがやっと。
住むところと三度の食事に困っていないだけよしとしよう。
そんな惨めな努力もしなければ、住むところもなくなり仕事にもありつけなくなるだろう。
世間は「人道的」という言葉に弱すぎる。
もっと困っている人は派遣村以外にたくさんいるよ。